株式会社生活環境研究所のブログで、食の安全と安心フォーラム シリーズ第3回 『昨今の食品問題から考える食の安全と安心の未来について』の傍聴記録が紹介されました:
一つ目(関崎先生から杉浦先生まで) http://blog.skk-inc.co.jp/?eid=126892
二つ目(細野先生から山崎先生まで) http://blog.skk-inc.co.jp/?eid=127174
ぜひ内容を閲覧ください。
K
2011年7月26日火曜日
2011年7月16日土曜日
花粉症患者に迫る食物アレルギー(口腔アレルギー症候群)
京都大学名誉教授・低アレルギー食品開発研究所 小川 正
覆面アレルゲンの存在によって食物アレルギー患者に引き起こされる不測の事故は、加工食品への特定アレルギー食品(7品目)含有表示を義務付けることで回避している。
最近、バナナやリンゴを食べて、また豆乳を飲んで突然アレルギー症状を来して救急車で搬送されるケースが増加している。たいていの場合花粉症患者や、食品や医薬関連事業に従事し、ラテックス手袋を常用している成人に多くみられる現象で口腔アレルギー症候群(OAS)とも呼ばれている。
突然のアレルギー惹起現象は花粉やラテックス中のアレルギー感作抗原(アレルゲンたんぱく質)に対して産生された複数のIgE抗体の内、いくつかの抗体が食品中、特に植物性食品に広く分布する相同性の高いたんぱく質と部分的に交差反応をして引き起こされることが明らかになっている。
通常のアレルギー食品とは無関係な食材によって突然引き起こされるので、一般にクラス2アレルギー(間接アレルギー)として分類される。交差によるアレルギー症状の惹起の有無は図に示されるように、人によってアレルゲンに対して作られた複数の抗体(ポリクローナル抗体)の種類が異なり、その組み合わせに依存すると考えられるので、すべての花粉症患者がOASを発症するとは限らない。
近年、医師によるアレルギー患者への回避指導にも多くの難題が増えているなかで、情報が整理されれば消費者への正確な注意喚起も可能になるであろう。とにかく、突然おこるので油断大敵である。
K
覆面アレルゲンの存在によって食物アレルギー患者に引き起こされる不測の事故は、加工食品への特定アレルギー食品(7品目)含有表示を義務付けることで回避している。
最近、バナナやリンゴを食べて、また豆乳を飲んで突然アレルギー症状を来して救急車で搬送されるケースが増加している。たいていの場合花粉症患者や、食品や医薬関連事業に従事し、ラテックス手袋を常用している成人に多くみられる現象で口腔アレルギー症候群(OAS)とも呼ばれている。
突然のアレルギー惹起現象は花粉やラテックス中のアレルギー感作抗原(アレルゲンたんぱく質)に対して産生された複数のIgE抗体の内、いくつかの抗体が食品中、特に植物性食品に広く分布する相同性の高いたんぱく質と部分的に交差反応をして引き起こされることが明らかになっている。
通常のアレルギー食品とは無関係な食材によって突然引き起こされるので、一般にクラス2アレルギー(間接アレルギー)として分類される。交差によるアレルギー症状の惹起の有無は図に示されるように、人によってアレルゲンに対して作られた複数の抗体(ポリクローナル抗体)の種類が異なり、その組み合わせに依存すると考えられるので、すべての花粉症患者がOASを発症するとは限らない。
近年、医師によるアレルギー患者への回避指導にも多くの難題が増えているなかで、情報が整理されれば消費者への正確な注意喚起も可能になるであろう。とにかく、突然おこるので油断大敵である。
K
2011年7月5日火曜日
食の安全と安心フォーラム シリーズ第3回 『昨今の食品問題から考える食の安全と安心の未来について』が開催されました。
<<当NPO主催のシンポジウムの抄録集は1冊1000円で販売しております。右記のNPO関西事務局までお問い合わせください>>
6月26日(日)に「食の安全と安心フォーラム シリーズ第3回」が、東京大学大学院農学生命科学研究科キャンパス フードサイエンス棟内・中島董一郎記念ホールにて開催されました(主催:NPO食の安全と安心を科学する会 (SFSS)、後援:東京大学大学院農学生命科学研究科附属食の安全研究センター)。
プログラムは以下のとおり、昨今問題となっております食の安全と安心のテーマ(腸管出血性大腸菌O111、O104,口蹄疫、鶏インフルエンザ、飲食物の放射能汚染、リスクコミュニケーションのあり方等々)について、専門家によるご講演と活発なパネルディスカッションがなされました:
プログラム:
13:00-13:10 オーバービュー局 博一(東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター 教授)
【細菌感染による食中毒】
座長:局 博一(東京大学食の安全研究センター 教授)
13:10-13:40「腸管出血性大腸菌O111による食中毒」
関崎 勉(東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター センター長・教授)
【畜産業への打撃と今後の対策】
座長:倉恒 弘彦(大阪市立大学医学部客員教授)
13:40-14:10「止まない鶏インフルエンザ」
眞鍋 昇(東京大学大学院農学生命科学研究科付属牧場、食の安全研究センター 教授)
14:10-14:40 「わが国の口蹄疫問題」
杉浦勝明(東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター 特任教授)
14:40-15:10「家畜衛生をめぐる消費者の意識・知識と行動」
細野ひろみ(東京大学大学院農学生命科学研究科科学的コミュニケーション領域 准教授)
【リスクコミュニケーション:食品企業の必須課題】
座長:小川 正(京都大学 名誉教授)
15:30-15:50「食品安全に関する消費者心理と行動」
古川雅一(立教大学 特任准教授)
15:50-16:10「食品の放射能汚染による健康影響のエビデンス
山崎 毅 (NPO食の安全と安心を科学する会 理事長)
【パネルディスカッション】
16:15-17:15「食の安全と安心をおびやかす問題とその対策を徹底討論」
パネラー:関崎、眞鍋、杉浦、細野、古川、局、山崎
<<当NPO主催のシンポジウムの抄録集は1冊1000円で販売しております。右記のNPO関西事務局までお問い合わせください>>
K
座長:倉恒 弘彦(大阪市立大学医学部客員教授)
13:40-14:10「止まない鶏インフルエンザ」
眞鍋 昇(東京大学大学院農学生命科学研究科付属牧場、食の安全研究センター 教授)
14:10-14:40 「わが国の口蹄疫問題」
杉浦勝明(東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター 特任教授)
14:40-15:10「家畜衛生をめぐる消費者の意識・知識と行動」
細野ひろみ(東京大学大学院農学生命科学研究科科学的コミュニケーション領域 准教授)
【リスクコミュニケーション:食品企業の必須課題】
座長:小川 正(京都大学 名誉教授)
15:30-15:50「食品安全に関する消費者心理と行動」
古川雅一(立教大学 特任准教授)
15:50-16:10「食品の放射能汚染による健康影響のエビデンス
山崎 毅 (NPO食の安全と安心を科学する会 理事長)
【パネルディスカッション】
16:15-17:15「食の安全と安心をおびやかす問題とその対策を徹底討論」
パネラー:関崎、眞鍋、杉浦、細野、古川、局、山崎
<<当NPO主催のシンポジウムの抄録集は1冊1000円で販売しております。右記のNPO関西事務局までお問い合わせください>>
K
登録:
投稿 (Atom)